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◎蜀道難 (四川省・三峽) 矗立した絕壁の中程、しかも幾百尺と云ふ。斷崖の橫腹に造られた僅かに肩の擦違ふ程の索道、腳下は眼眩む計りな激灘の白濁、「蜀道難」とは正に文字通りである。しかもこの難灘を遡航するため、一條の竹索を肩にした曳子共が狹い索道を辿るのを見るとき如何に難事であるかゞ思はれる。 (印畫の複製を嚴禁す)//◎蜀道難 (四川省・三峡) 矗立した絶壁の中程、しかも幾百尺と云ふ。断崖の横腹に造られた僅かに肩の擦違ふ程の索道、脚下は眼眩む計りな激灘の白濁、「蜀道難」とは正に文字通りである。しかもこの難灘を遡航するため、一条の竹索を肩にした曳子共が狭い索道を辿るのを見るとき如何に難事であるかゞ思はれる。 (印画の複製を厳禁す)

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