atoingashu-kyoto023
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◎古鴛鴦壙 (蘇州) これは蘇州の町から拾つた古墳の一つ、明の崇禎十四年とあるから物語は五六百年も前のこと、「妻楊烈婦」の字から見るといづれは鴛鴦の契つきせぬ佳人を失ひよく忍苦の婦德を全ふした麗人が哀話の主であらう。今で路傍に捨てたれたやうな婦道を物語りげに塚のみは古りて行く。 (印畫の複製を嚴禁す)//◎古鴛鴦壙 (蘇州) これは蘇州の町から拾つた古墳の一つ、明の崇禎十四年とあるから物語は五六百年も前のこと、「妻楊烈婦」の字から見るといづれは鴛鴦の契つきせぬ佳人を失ひよく忍苦の婦徳を全ふした麗人が哀話の主であらう。今で路傍に捨てたれたやうな婦道を物語りげに塚のみは古りて行く。 (印画の複製を厳禁す)

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