atoingashu-kyoto023
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◎白露の女 (北滿) ロマノフ王朝盛んな日には何々夫人とか社交の人であつたかも知れぬ、華美ではないが整然とした客室には丁度が揃つて、マダムの身だしなみもきちんとして居るが、心なしか未だ華やかなりし昔の夢に絆される國なき人々の淋しさがどこかに漂ふやうに思れる。 (印畫の複製を嚴禁す)//◎白露の女 (北満) ロマノフ王朝盛んな日には何々夫人とか社交の人であつたかも知れぬ、華美ではないが整然とした客室には丁度が揃つて、マダムの身だしなみもきちんとして居るが、心なしか未だ華やかなりし昔の夢に絆される国なき人々の淋しさがどこかに漂ふやうに思れる。 (印画の複製を厳禁す)
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