atoingashu-kyoto024
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◎南天門にて (南岳) 南岳の主峰祝融に登る途上、道際に咲き亂るゝ草花の山路を峰傳へに進めば、南天門がある。長い木杖を携へ山中曆日なしと修りげな老僧の眉宇も、今や昔、傳へらるゝ嚴然たる戒律の俤も薄らいで淡いが、尙超然たる俗塵を離れた呑氣さが覗はれる。 (印畫の複製を嚴禁す)//◎南天門にて (南岳) 南岳の主峰祝融に登る途上、道際に咲き亂るゝ草花の山路を峰伝へに進めば、南天門がある。長い木杖を携へ山中暦日なしと修りげな老僧の眉宇も、今や昔、伝へらるゝ厳然たる戒律の俤も薄らいで淡いが、尚超然たる俗塵を離れた呑気さが覗はれる。 (印画の複製を厳禁す)

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