ajiataikan002
100/142
臥佛寺//臥仏寺//北京を距る二十五里、西山の一部綠の並木に挾まれた石だゝみのだら(だら)坂を登つて行くと、半腹の林の中に建てられたもの寂びた靜かな寺だ、山門を入ると西藏から移したといふ婆羅雙樹の古木が庭を暗く蔽つてゐる、創建は唐代と傳へる、今の名は十方普覺寺淸の世宗雍正帝の勅額が殘つてゐる、臥佛は明代の銅製、初め貞觀年間に作られた旃檀香木の臥佛がおはしたといふが今はない。//北京を距る二十五里、西山の一部緑の並木に挟まれた石だゝみのだら(だら)坂を登つて行くと、半腹の林の中に建てられたもの寂びた静かな寺だ、山門を入ると西蔵から移したといふ婆羅双樹の古木が庭を暗く蔽つてゐる、創建は唐代と伝へる、今の名は十方普覚寺清の世宗雍正帝の勅額が残つてゐる、臥仏は明代の銅製、初め貞観年間に作られた旃檀香木の臥仏がおはしたといふが今はない。//
元のページ