ajiataikan002
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酒を讃ふ//紹興//酒を讃ふ (紹興)//江南の春は紹興の酒に盡き紹興の酒はやがて江南の春を領するとも云はうか。錫の壺から滾々と流るゝ落ちついた琥珀の色、爽かに溶け行く味と香、幾歳十幾歳を大地の底深く秘めて飽く迄も淸み且つ凝つた色と味と香、そは豐潤な、しかし何となく古雅な江南の春の情趣を渾然として融合し調和してゐる。|紹興の町酒に興り紹興の民酒に賑ふ。江南古來美酒の產地、殊に紹興は日本の灘である酒瓶を燒く老人のとろけるやうな微笑をみよ。(印畫の複製を嚴禁す)//江南の春は紹興の酒に尽き紹興の酒はやがて江南の春を領するとも云はうか。錫の壷から滾々と流るゝ落ちついた琥珀の色、爽かに溶け行く味と香、幾歳十幾歳を大地の底深く秘めて飽く迄も清み且つ凝つた色と味と香、そは豊潤な、しかし何となく古雅な江南の春の情趣を渾然として融合し調和してゐる。|紹興の町酒に興り紹興の民酒に賑ふ。江南古来美酒の産地、殊に紹興は日本の灘である酒瓶を焼く老人のとろけるやうな微笑をみよ。(印画の複製を厳禁す)//

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