ajiataikan002
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南京城壁//南京城壁//楚の金陵、秦の秣陵、吳の建業、六朝の建康、唐の江寧はみなこゝ、これを南京といふは、永樂帝が明の祚を奪つて北京順天府に對し南京應天府を置いたに始まる。近代、西力の東漸以後、淸朝から民國にかけて、幾多史上に重大の意義を有つ事件がこゝを中心にして渦卷いたことは人々の知悉するところである、遊ぶ度支那第一と稱するこの城壁に立ち眼を曠豁雄偉なる野色に開くならば、蒼茫萬古の想は轉じて何となき謀叛心の胸に涌くを覺ゆるであらう。(印畫の複製を嚴禁す)//楚の金陵、秦の秣陵、呉の建業、六朝の建康、唐の江寧はみなこゝ、これを南京といふは、永楽帝が明の祚を奪つて北京順天府に対し南京応天府を置いたに始まる。近代、西力の東漸以後、清朝から民国にかけて、幾多史上に重大の意義を有つ事件がこゝを中心にして渦巻いたことは人々の知悉するところである、遊ぶ度支那第一と称するこの城壁に立ち眼を昿豁雄偉なる野色に開くならば、蒼茫万古の想は転じて何となき謀叛心の胸に涌くを覚ゆるであらう。(印画の複製を厳禁す)//

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