ajiataikan002
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秦淮//南京//秦淮 (南京)//秦淮は始皇が地を鑿して淮水を導きたるより起りたる名、南京城を貫いて東西に流れる。晚唐の詩人杜牧は歌うた「煙は寒水を籠め月は沙を籠む、夜秦淮に泊して酒家に近し、商女は知らず亡國の恨、江を隔てゝ猶唱ふ後庭花」と。古來絃歌風流の地、畫舫美酒と美姫とを載せて一日の行樂に百年の愛愁を洗ひしところ。靑樓も酒家も何となく寂れて固より昔日の繁榮を見る由もないが、桃葉渡頭畫舫を繫いで今も猶騷客をしてありし日を偲ばしむる。(印畫の複製を嚴禁す)//秦淮は始皇が地を鑿して淮水を導きたるより起りたる名、南京城を貫いて東西に流れる。晩唐の詩人杜牧は歌うた「煙は寒水を篭め月は沙を篭む、夜秦淮に泊して酒家に近し、商女は知らず亡国の恨、江を隔てゝ猶唱ふ後庭花」と。古来絃歌風流の地、画舫美酒と美姫とを載せて一日の行楽に百年の愛愁を洗ひしところ。青楼も酒家も何となく寂れて固より昔日の繁栄を見る由もないが、桃葉渡頭画舫を繋いで今も猶騒客をしてありし日を偲ばしむる。(印画の複製を厳禁す)//

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