ajiataikan002
136/142

楓橋夜泊詩碑//楓橋夜泊詩碑//張繼の楓橋夜泊の詩、古くは宋代の人の筆に成る碑があつたといふが既に湮滅して影も形もない。次に出來た明の文徵明の筆に成るものは火災に罹つて壞れた。それが久しく草の中に埋まれてゐたのを我が明治四十四年重建の際繼ぎ合せて壁の中に塗り込んだのが殘つてゐる。現在の碑は淸末の大儒曲園愈樾が書いた。裏に「江楓漁火」は「江村漁火」の方が正しいと思はれる、今姑らく本然に從ふといふやうな意味が刻まれてある。//張継の楓橋夜泊の詩、古くは宋代の人の筆に成る碑があつたといふが既に湮滅して影も形もない。次に出来た明の文徴明の筆に成るものは火災に罹つて壊れた。それが久しく草の中に埋まれてゐたのを我が明治四十四年重建の際継ぎ合せて壁の中に塗り込んだのが残つてゐる。現在の碑は清末の大儒曲園愈樾が書いた。裏に「江楓漁火」は「江村漁火」の方が正しいと思はれる、今姑らく本然に従ふといふやうな意味が刻まれてある。//

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 136

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です