ajiataikan002
86/142

荊條//直隷省//荊条 (直隷省)//南口の奥から切り出さるゝ荊條(チンテアオ)は人にも擔がれ、驢馬にも積まれて、石ころ道をはる(ばる)と町へ運ばれる、柳の條のやうな曲げやすい枝で、主として筐を造る、荊筐(チンクアヌ)といふのがそれだ、果物などを入れて運ぶには大概これを用ひる、またそれに紙を張つて豚の血を塗ると油などの液體を容れる器にもなる、日本でならば竹籠といふところ、竹のない北支那では竹の代りに荊の條を用ふるのである。//南口の奥から切り出さるゝ荊条(チンテアオ)は人にも担がれ、驢馬にも積まれて、石ころ道をはる(ばる)と町へ運ばれる、柳の条のやうな曲げやすい枝で、主として筐を造る、荊筐(チンクアヌ)といふのがそれだ、果物などを入れて運ぶには大概これを用ひる、またそれに紙を張つて豚の血を塗ると油などの液体を容れる器にもなる、日本でならば竹篭といふところ、竹のない北支那では竹の代りに荊の条を用ふるのである。//

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 86

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です