ajiataikan002
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居庸關門//直隷省//居庸関門 (直隷省)//絕坂水運下 群峰雲共高|唐の高達夫入關の詩は一言にして居庸の形勢を盡す、關城はたゞその跡を留むるのみであるが、關門は今もなほ道を阻む。關門の左右は城壁堡壘その翼をなし、溪を亘り峯を超江、蜿蜒として果もなく續く、懸崖刀をもつて削るが如きところ、かつ重疊の瓦壁を築き成し、空を摩する巉巖の方に墮ちなんとする危きにも、なほ栙[へんが火]臺を造り立てたるなど、さすが目を駭かしむるに十分である。//絶坂水運下 群峰雲共高|唐の高達夫入関の詩は一言にして居庸の形勢を尽す、関城はたゞその跡を留むるのみであるが、関門は今もなほ道を阻む。関門の左右は城壁堡塁その翼をなし、渓を亘り峯を超江、蜿蜒として果もなく続く、懸崖刀をもつて削るが如きところ、かつ重畳の瓦壁を築き成し、空を摩する巉巌の方に堕ちなんとする危きにも、なほ栙[へんが火]台を造り立てたるなど、さすが目を駭かしむるに十分である。//

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