ajiataikan002
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居庸關過街塔(三)//直隷省//居庸関過街塔(三) (直隷省)//過街塔內、兩壁各々二體の四天王像の中間には漢文、梵文、西藏文、蒙古文、回紇文、及女真文を以て陀羅尼を刻み、その上部に東西各五體の喇嘛佛とその他大小無數の佛像、天井には別に各々形の異つた五箇の曼陀羅を刻する、これ等の彫刻は何れも元代のもので佛敎傳來後、經文佛像等を石に刻むことが流行した頃の遺風であるといふ、宋代木版發明の後、漸次この風が衰へたので、この居庸關のそれは支那に於ける最後の佛像經文の刻石として、元代美術の代表たると共に、支那美術史に重要な地位を占めるものである。//過街塔内、両壁各々二体の四天王像の中間には漢文、梵文、西蔵文、蒙古文、回紇文、及女真文を以て陀羅尼を刻み、その上部に東西各五体の喇嘛仏とその他大小無数の仏像、天井には別に各々形の異つた五箇の曼陀羅を刻する、これ等の彫刻は何れも元代のもので仏教伝来後、経文仏像等を石に刻むことが流行した頃の遺風であるといふ、宋代木版発明の後、漸次この風が衰へたので、この居庸関のそれは支那に於ける最後の仏像経文の刻石として、元代美術の代表たると共に、支那美術史に重要な地位を占めるものである。//

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