ajiataikan003
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西藏の革舟//西蔵の革舟//西藏には木造の舟と革製の舟とある。後者は舷も底もみな犛[やく]の革で、框の骨組のみ木製である。十數人を搭載し得る大形のものもあるが、普通は重量の小なるものに用ひ、大なるもの或は長時間水上に浮ぶ場合は大抵木製を用ひる。何れの川も溯航が出來ないから、上りは擔ぎ上らねばならぬが、革舟[コワ]は日光に當てゝ手臺を蒸發せしむれば、大形のものでも一人の舟夫が容易に擔ぎ得る點に於て、頗る便利である。|(印畫の複製を禁ず)//西蔵には木造の舟と革製の舟とある。後者は舷も底もみな犛[やく]の革で、框の骨組のみ木製である。十数人を搭載し得る大形のものもあるが、普通は重量の小なるものに用ひ、大なるもの或は長時間水上に浮ぶ場合は大抵木製を用ひる。何れの川も溯航が出来ないから、上りは担ぎ上らねばならぬが、革舟[コワ]は日光に当てゝ手台を蒸発せしむれば、大形のものでも一人の舟夫が容易に担ぎ得る点に於て、頗る便利である。|(印画の複製を禁ず)//

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