ajiataikan003
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絕頂の大觀//蛾眉山[峨眉山]その二//絶頂の大観 (峨眉山その二)//1926.6//金頂に立つて眸を放つ。天の西極寒劍の碧空を刺せる、そは白雪皚々たる大雪山の連峯である。漠々たる雲霧に山彙の變幻起伏するそは謎の國西藏である。蜿蜒たる銀蛇の燦として脚下に横はる、そは長江の支脈岷江の流である。思へ、所は絕域黔蜀の奥深く、立つは天外に白雲を吸ふ蛾山の最高所、誰か俗塵を蟬脫して靈氛の胸に滿つるあるを否む者があらう。(一九二六、六、撮影)(不許複製)//金頂に立つて眸を放つ。天の西極寒剣の碧空を刺せる、そは白雪皚々たる大雪山の連峯である。漠々たる雲霧に山彙の変幻起伏するそは謎の国西蔵である。蜿蜒たる銀蛇の燦として脚下に横はる、そは長江の支脈岷江の流である。思へ、所は絶域黔蜀の奥深く、立つは天外に白雲を吸ふ蛾山[峨山]の最高所、誰か俗塵を蝉脱して霊氛の胸に満つるあるを否む者があらう。(一九二六、六、撮影)(不許複製)//

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