ajiataikan004
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倭寇を偲ぶ烽火台//福州//倭寇を偲ぶ烽火台 (福州)//1927.4//裸身僅に甲を着け、赤褌に三尺の朱鞘をぶち込み、八幡大菩薩の旗指物を負ふて南北支那沿岸を橫行濶步した荒武者の行跡は、理窟を抜きにして吾人の一快心事だ。その倭寇に備へた烽火臺の遺跡は、南北沿岸各地に殘つてゐるが、福州南臺の背面丘上にもその一臺が殘る。時既に數百年を經たりとは云へ、旅人何等かの懷古なきを得やうか。|(一九二七、四、撮影)(印畫の複製を禁ず)//裸身僅に甲を着け、赤褌に三尺の朱鞘をぶち込み、八幡大菩薩の旗指物を負ふて南北支那沿岸を横行濶歩した荒武者の行跡は、理窟を抜きにして吾人の一快心事だ。その倭寇に備へた烽火台の遺跡は、南北沿岸各地に残つてゐるが、福州南台の背面丘上にもその一台が残る。時既に数百年を経たりとは云へ、旅人何等かの懐古なきを得やうか。|(一九二七、四、撮影)(印画の複製を禁ず)//

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