ajiataikan005
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樓門莊嚴//山海關//楼門壮厳 (山海関)//1928//聳え立てる二層の樓門は、名に負ふ榆關の西門である。榆關は人も知る長城の基點として關外關內の分界點、この關を一歩出づれば既に關內である。|春秋の變遷には、幾度かこの門をめあてに鎬を削られしことか。毀れ落ちんとする城壁のあたり、雜草徒に伸びたるも憐れである。|今城内は後退の奉天兵に埋り、新たなる展開を待つ。|(一九二八、撮影)(印畫の複製を禁ず)//聳え立てる二層の楼門は、名に負ふ榆関の西門である。榆関は人も知る長城の基点として関外関内の分界点、この関を一歩出づれば既に関内である。|春秋の変遷には、幾度かこの門をめあてに鎬を削られしことか。毀れ落ちんとする城壁のあたり、雑草徒に伸びたるも憐れである。|今城内は後退の奉天兵に埋り、新たなる展開を待つ。|(一九二八、撮影)(印画の複製を禁ず)//

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