ajiataikan005
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巫山峽//其の三//巫山峡 (其の三)//1927//風箱峽を過ぎて間もなく、急峻の山脈逼つて濁流に突入せんとする左岸の聊の平地に、城砦の如く聳え立つ一廓を見る。即ち巫山縣城である。町の中央に突き立つた奇妙な塔と申し合はしたやうな町の白壁とが、何となく峽の氣分に相應しい氣分を作る。下流一哩として巫山峽は始るのだ。|(一九二七撮影)(印畫の複製を禁ず)//風箱峡を過ぎて間もなく、急峻の山脈逼つて濁流に突入せんとする左岸の聊の平地に、城砦の如く聳え立つ一廓を見る。即ち巫山県城である。町の中央に突き立つた奇妙な塔と申し合はしたやうな町の白壁とが、何となく峡の気分に相応しい気分を作る。下流一哩として巫山峡は始るのだ。|(一九二七撮影)(印画の複製を禁ず)//

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