ajiataikan005
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頂上の廟とローマンス//老爺嶺//頂上の廟とローマンス (老爺嶺)//1928//天嶮老爺嶺の難道は、東から西から、この頂を踏んだ程の人達に、何よりも先づこの廟に額いて、その日の無事を謝し行手の幸を禱らしめたのだ。そして匪賊さへも寄捨して過ぎたこの廟が、その昔から攫はれた人質と身代金との交換所であり、廟後の松の木には、人々の數々の恨みが今もまざ(まざ)と刻み殘されてあるとは、何と云ふローマンスであらう。|(一九二八撮影)(印畫の複製を禁ず)//天嶮老爺嶺の難道は、東から西から、この頂を踏んだ程の人達に、何よりも先づこの廟に額いて、その日の無事を謝し行手の幸を祷らしめたのだ。そして匪賊さへも寄捨して過ぎたこの廟が、その昔から攫はれた人質と身代金との交換所であり、廟後の松の木には、人々の数々の恨みが今もまざ(まざ)と刻み残されてあるとは、何と云ふローマンスであらう。|(一九二八撮影)(印画の複製を禁ず)//

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