ajiataikan005
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北鮮生活の片鱗//茂山附近//北鮮生活の片鱗 (茂山附近)//1928.8//所は茂山の溪谷、やがて豆滿江に注ぐべき一支流の午下りである。美しい綠の洲を縫ふて流れる淸玲の水が、潺々と覆もない精米所の樋を走つて、やがて荒削の溜舟に滿ちた水が覆れば、自然石の搗臼の凹みには、氣狂のやうに原始的な響を擧げて杵が反轉する。|洗濯の餘念ない婦人達の背に白い光が流れる。北鮮の一日はかうして暮れて行く。|(一九二八、八撮影)(印畫の複製を禁ず)//所は茂山の渓谷、やがて豆満江に注ぐべき一支流の午下りである。美しい緑の洲を縫ふて流れる清玲の水が、潺々と覆もない精米所の樋を走つて、やがて荒削の溜舟に満ちた水が覆れば、自然石の搗臼の凹みには、気狂のやうに原始的な響を挙げて杵が反転する。|洗濯の余念ない婦人達の背に白い光が流れる。北鮮の一日はかうして暮れて行く。|(一九二八、八撮影)(印画の複製を禁ず)//

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