ajiataikan006
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相連る王墳//臨淄//相連る王墳 (臨淄)//1929//今は山東鐵道沿線の一驛站でしかない臨淄も、その昔桓公管仲のトリオを以て、天下に覇をなした齋國の故都だ。車窓からこの往昔の盛を物語る古墳群を望むもの、誰か多少の感慨なきを得やうか。今は土民たちから、十把一からげに、王墳とのみ呼ばれるこれ等の古墳も、何れはさるべき王の墓であらうに、年月と共に耕され、頂にまで麥の芽の靑い現實だ。|(一九二九年撮影)(印畫の複製を禁ず)//今は山東鉄道沿線の一駅站でしかない臨淄も、その昔桓公管仲のトリオを以て、天下に覇をなした斎[斉]国の故都だ。車窓からこの往昔の盛を物語る古墳群を望むもの、誰か多少の感慨なきを得やうか。今は土民たちから、十把一からげに、王墳とのみ呼ばれるこれ等の古墳も、何れはさるべき王の墓であらうに、年月と共に耕され、頂にまで麦の芽の青い現実だ。|(一九二九年撮影)(印画の複製を禁ず)//

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