ajiataikan006
156/198

村を貫く小川//九華山//村を貫く小川 (九華山)//1929//山岨の薄が既に穗に出た秋だ。|後の岡には、粟も稔つた、豆も熟した。そして木々の梢を渡る風の白さ、豐な惠まれた秋が日毎に更けて行く九華山中の部落だ。|谷川のせゝらぎの音のみなる或る午後、人々は皆畑に出て、村の氣配は、只厩舍に呻く牛だけだ。吾人の支那風景觀には、一つの訂正が加へられねばならない。|(一九二九年撮影)(印畫の複製を禁ず)//山岨の薄が既に穂に出た秋だ。|後の岡には、粟も稔つた、豆も熟した。そして木々の梢を渡る風の白さ、豊な恵まれた秋が日毎に更けて行く九華山中の部落だ。|谷川のせゝらぎの音のみなる或る午後、人々は皆畑に出て、村の気配は、只厩舎に呻く牛だけだ。吾人の支那風景観には、一つの訂正が加へられねばならない。|(一九二九年撮影)(印画の複製を禁ず)//

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 156

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です