ajiataikan006
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范文公の名に殘る泉//靑州//范文公の名に残る泉 (青州)//1929//范文公祠の境內、由緣ありげの黃瓦の亭、世に范井と呼ばれるのはこの泉である。|門柱にも亭內の扁額にも、悉く讃へられたその德が、缺けた茶碗に老番僧が掬んで出す范井の水と云ふ一杯の粗茶にも、何となくしみ(じみ)と味はれるのも靑州らしい早春だ。|井の側に無造作に投げ出された綱、どうやら春も遠くないやうだ。|(一九二九撮影)(印畫の複製を禁ず)//范文公祠の境内、由縁ありげの黄瓦の亭、世に范井と呼ばれるのはこの泉である。|門柱にも亭内の扁額にも、悉く讃へられたその徳が、欠けた茶碗に老番僧が掬んで出す范井の水と云ふ一杯の粗茶にも、何となくしみ(じみ)と味はれるのも青州らしい早春だ。|井の側に無造作に投げ出された綱、どうやら春も遠くないやうだ。|(一九二九撮影)(印画の複製を禁ず)//

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