ajiataikan007
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鬪の前の休息//五道溝//闘の前の休息 (五道溝)//1930//旣に數百華里を流されて來た筏が、更に數百華里を走らうと言ふ日の、五道溝への纜ひの一時の休息である。このあたりはもう山に一木もない赤禿の山だ。どす濁りの泡立つ急流だ。|筏流しの生活なんて、この附近では鴨綠江節を通じて想像する程に、決して吞氣なものではない。彼等の旅は日々の新なる鬪だ。 (一九三〇年撮影)(印畵の複製を禁ず)//既に数百華里を流されて来た筏が、更に数百華里を走らうと言ふ日の、五道溝への纜ひの一時の休息である。このあたりはもう山に一木もない赤禿の山だ。どす濁りの泡立つ急流だ。|筏流しの生活なんて、この附近では鴨緑江節を通じて想像する程に、決して呑気なものではない。彼等の旅は日々の新なる闘だ。 (一九三〇年撮影)(印画の複製を禁ず)//

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