ajiataikan008
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牛糞の山//東蒙古//牛糞の山 (東蒙古)//1930//風も凍るであらう沙漠の冬を、凌ぐべき唯一の燃料は、乾燥した牛糞である。かくて一塊の牛糞も、このあたりでは珠玉の如く取扱はれ、その貯藏の多少は、家畜の大小から、更に財產の多少にまで演繹される考現資料であるが、春から秋までの蒙古部落の周圍は、この乾燥牛糞によつて、山が築かれるのだ。|(一九三〇撮影)(印畫の複製を禁ず)//風も凍るであらう沙漠の冬を、凌ぐべき唯一の燃料は、乾燥した牛糞である。かくて一塊の牛糞も、このあたりでは珠玉の如く取扱はれ、その貯蔵の多少は、家畜の大小から、更に財産の多少にまで演繹される考現資料であるが、春から秋までの蒙古部落の周囲は、この乾燥牛糞によつて、山が築かれるのだ。|(一九三〇撮影)(印画の複製を禁ず)//

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