ajiataikan008
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山境淸閑//蘇州//山境清閑 (蘇州)//1930//江南の水涸れし小川の畔に、すゝきいさゝかの穗をかしげ、落葉した木々の梢に、風が寒い十一月の山の懷だ。|府城から西へ約四里、支硎山はその昔この山に隱遁自適した晋の高士支遁の風懷を見せて、ひつそり閑と鷄の聲もしない。|山はもう初冬だ。前庭の齡二百年の梅樹もすつかり裸だつた。|(一九三〇、撮影)(印畫の複製を禁ず)//江南の水涸れし小川の畔に、すゝきいさゝかの穂をかしげ、落葉した木々の梢に、風が寒い十一月の山の懐だ。|府城から西へ約四里、支硎山はその昔この山に隠遁自適した晋の高士支遁の風懐を見せて、ひつそり閑と鶏の声もしない。|山はもう初冬だ。前庭の齢二百年の梅樹もすつかり裸だつた。|(一九三〇、撮影)(印画の複製を禁ず)//

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