ajiataikan009
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春は小鳥から//北滿//春は小鳥から (北満)//1932//北滿の春は遲い。四月の聲がかゝつても、まだ河は凍てつき地は雪にかくされてゐる。然し日毎に長くなる日脚だ。草の芽の兆しに水の溫みに、大地の黑肌の面積は、日毎に擴げられて行く。|子供達の双手の鳥籠に、何となき春の聲を聞くのもこの頃だ。|(一九三二撮影)(印畫の複製を禁ず)//北満の春は遅い。四月の声がかゝつても、まだ河は凍てつき地は雪にかくされてゐる。然し日毎に長くなる日脚だ。草の芽の兆しに水の温みに、大地の黒肌の面積は、日毎に拡げられて行く。|子供達の双手の鳥篭に、何となき春の声を聞くのもこの頃だ。|(一九三二撮影)(印画の複製を禁ず)//

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