ajiataikan010
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末墾の曠野//末墾の昿野//北安鎭の郊外は肥沃なる曠原が雲際に連つてゐる。こゝに限りなく展開される沃野は二十年間も肥料無して耕作が出來ると云ふ。現に此の地方の百姓は小麥が出來過ぎて穗が重く刈入れ前に倒れるといふので、わざ(わざ)遠くから痩せた赤土まで運んで畑に入れると謂はれてゐる。今やこの電煙漠々の曠野へ鐵道交通の開發に連れて、滿洲國へ移民を送り樂土を築かうとしてゐる。誠に洋々たる將來ではある。(印畫の複製を禁ず)//北安鎮の郊外は肥沃なる昿原が雲際に連つてゐる。こゝに限りなく展開される沃野は二十年間も肥料無して耕作が出来ると云ふ。現に此の地方の百姓は小麦が出来過ぎて穂が重く刈入れ前に倒れるといふので、わざ(わざ)遠くから痩せた赤土まで運んで畑に入れると謂はれてゐる。今やこの電煙漠々の昿野へ鉄道交通の開発に連れて、満洲国へ移民を送り楽土を築かうとしてゐる。誠に洋々たる将来ではある。(印画の複製を禁ず)//

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