ajiataikan010
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朱乙の秋色//朱乙の秋色//長白山支脈の冠帽峯、雪嶺の東方、此處に源を發する溫井河は、朱乙を洗つて日本海に注ぐ。その溪流の美は、既に古く顯はれ、湯はアルカリ性鹽類泉で、湧出量一日一万四千石に及び、朝鮮別府の稱がある。溫泉は、砂風呂で知られたかねた溫泉と、幽邃なる朱乙溫堡との二個所に湧出し、淸津からの一日の行樂に頗る快適、今や北鮮地方を訪れ、また同地方を通過せんとする人の、旅程に必ず織込まるべき名勝として殷賑を極めてゐる。(印畫の複製を禁ず)//長白山支脈の冠帽峯、雪嶺の東方、此処に源を発する温井河は、朱乙を洗つて日本海に注ぐ。その渓流の美は、既に古く顕はれ、湯はアルカリ性塩類泉で、湧出量一日一万四千石に及び、朝鮮別府の称がある。温泉は、砂風呂で知られたかねた温泉と、幽邃なる朱乙温堡との二個所に湧出し、清津からの一日の行楽に頗る快適、今や北鮮地方を訪れ、また同地方を通過せんとする人の、旅程に必ず織込まるべき名勝として殷賑を極めてゐる。(印画の複製を禁ず)//

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