ajiataikan011
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幢經尼羅陀//奉天・故宮 //陀羅尼経幢 (奉天・故宮)//故宮前の東の牌樓、文德坊外に高さ九尺位の八角石柱に屋根をのせた形のものが立つてゐる。俗に十面石と呼ぶが實は八面とすべきだ。今は文字が磨滅して全文を續むことは出來ないが、尊勝陀羅尼經が刻んであることは疑ひがない、嘗ては唐開元三年…瀋州…とあるのが讀めたと言はれ、從つて是は八世紀初頭に於ける唐代の作と考へられてゐる。尤も開元ではなくて開泰であり、遼の代作ではないかといふ疑問もある。(印畫の複製を禁ず)//故宮前の東の牌楼、文徳坊外に高さ九尺位の八角石柱に屋根をのせた形のものが立つてゐる。俗に十面石と呼ぶが実は八面とすべきだ。今は文字が磨滅して全文を続むことは出来ないが、尊勝陀羅尼経が刻んであることは疑ひがない、嘗ては唐開元三年…瀋州…とあるのが読めたと言はれ、従つて是は八世紀初頭に於ける唐代の作と考へられてゐる。尤も開元ではなくて開泰であり、遼の代作ではないかといふ疑問もある。(印画の複製を禁ず)//
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