ajiataikan011
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雪の神杆//奉天・故宮 //雪の神杆 (奉天・故宮)//鳳凰樓の東北隅に近く、石の臺上に一本の棒が立てられてある。これは淸朝で滿洲固有の宗敎ともいふべき薩滿(サマン)敎の祭儀を行ひ、天を祭る時に用ゐる神杆である。神杆は滿洲古語でソモと言ひ、淸宮室の場合には楠の木で造ることになつてゐた。|上方に圓斗があるが、それには犧牲の肉を入れて鴉に食はせたといひ、斗上の尖つた部分は普通もつと長くて、それに豕の頸骨を突き差してあつた。(印畫の複製を禁ず)//鳳凰楼の東北隅に近く、石の台上に一本の棒が立てられてある。これは清朝で満洲固有の宗教ともいふべき薩満(サマン)教の祭儀を行ひ、天を祭る時に用ゐる神杆である。神杆は満洲古語でソモと言ひ、清宮室の場合には楠の木で造ることになつてゐた。|上方に円斗があるが、それには犠牲の肉を入れて鴉に食はせたといひ、斗上の尖つた部分は普通もつと長くて、それに豕の頚骨を突き差してあつた。(印画の複製を禁ず)//

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