ajiataikan013
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廟會の集ひ//蒙古//廟会の集ひ (蒙古)//喇嘛廟の廟會は、なかなか盛大なものである。年に何回かの廟會には、近郊近在は謂ふまでもなく、何十淸里或は百淸里の道を遠しとせず、扮裝をこらした善男善女が參詣して大賑を呈するのである。そのために、廟の門外には鬧がたち、芝居小屋が立つ忙しさである。この寫眞は、遠近から參詣した老若の善男善女達が、廟の中庭の泥壁にもたれて休み或は逍遙してゐるところである。その間を、利にさとい者は手籠を提げて、喰物の賈をしてゐる。年に何回かの廟會ではあるし、切角のお祭り氣分であるから、日常節約してゐた者でも、この時だけは、財布の底をはたいてお土產を買つたり、買喰ひをしたりするのである。(印畫の複製を禁ず)//喇嘛廟の廟会は、なかなか盛大なものである。年に何回かの廟会には、近郊近在は謂ふまでもなく、何十清里或は百清里の道を遠しとせず、扮装をこらした善男善女が参詣して大賑を呈するのである。そのために、廟の門外には閙がたち、芝居小屋が立つ忙しさである。この写真は、遠近から参詣した老若の善男善女達が、廟の中庭の泥壁にもたれて休み或は逍遥してゐるところである。その間を、利にさとい者は手篭を提げて、喰物の賈をしてゐる。年に何回かの廟会ではあるし、切角のお祭り気分であるから、日常節約してゐた者でも、この時だけは、財布の底をはたいてお土産を買つたり、買喰ひをしたりするのである。(印画の複製を禁ず)//

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