ajiataikan014
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石洞門龍王廟//湖北省//石洞門竜王廟 (湖北省)//宜昌から長江を渡り、孝子岩の淸流に添ふて西南に轎子を走らせ着いたところが石洞門である。途中の景觀は筆舌の盡すところでなく、幽谷の春は「噫、」の絕讚あるのみである。龍王廟門前の巨巖は天に冲し溪谷を塞ぎ桂花は全山に滿ちてゐる門を潛れば天涯の雫點々と落ち幽境の感を抱かしめる、山の對聯には「有客彈流水、無人問落花」とあり仰げば「臥靈樓」の大額「聽瀑、挹風」の對額が揚つてゐる。祭神は古寺の風習でいろいろあるが龍王が主神となつてゐる。そのためか、山奥に淸水をたたへた龍瀑あり、この瀑には、雨を呼び雲を起す龍が樓んでゐると云つてゐる。靈泉寺の異名もこの瀑布から來たのであらう。石洞内には客室があつて旅人を泊めてゐる。|(印畫の複製を禁ず)//宜昌から長江を渡り、孝子岩の清流に添ふて西南に轎子を走らせ着いたところが石洞門である。途中の景観は筆舌の尽すところでなく、幽谷の春は「噫、」の絶讃あるのみである。竜王廟門前の巨巌は天に冲し渓谷を塞ぎ桂花は全山に満ちてゐる門を潜れば天涯の雫点々と落ち幽境の感を抱かしめる、山の対聯には「有客弾流水、無人問落花」とあり仰げば「臥霊楼」の大額「聴瀑、挹風」の対額が揚つてゐる。祭神は古寺の風習でいろいろあるが竜王が主神となつてゐる。そのためか、山奥に清水をたたへた竜瀑あり、この瀑には、雨を呼び雲を起す竜が楼んでゐる[棲んでゐる]と云つてゐる。霊泉寺の異名もこの瀑布から来たのであらう。石洞内には客室があつて旅人を泊めてゐる。|(印画の複製を禁ず)//

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