ajiataikan014
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宜昌峽(三峽の景)//宜昌峡 (三峡の景)//洋々たる楊子江を千六百粁を溯つたところに宜昌がある。宜昌峽は、宜昌より夔州までの百浬の間にある三峽の一番下流にある初の峽である。一名を空嶺灘と云つて、楊子江溯流の第一の難所である。寫眞に示す如く山容近く迫り、險岨な斷崖が接近してその間を楊子江は流れてゐるのである。舟はこの絕壁の間の急流を帆をはらんで上下するが、舟上から兩岸を眺むれば、流水は岸を洗つて岩に碎け、行手に迫る高峻な山嵩には全く芽を驚かすのである。|(印畫の複製を禁ず)//洋々たる楊子江[揚子江]を千六百粁を溯つたところに宜昌がある。宜昌峡は、宜昌より夔州までの百浬の間にある三峡の一番下流にある初の峡である。一名を空嶺灘と云つて、楊子江溯流の第一の難所である。写真に示す如く山容近く迫り、険岨な断崖が接近してその間を楊子江は流れてゐるのである。舟はこの絶壁の間の急流を帆をはらんで上下するが、舟上から両岸を眺むれば、流水は岸を洗つて岩に砕け、行手に迫る高峻な山嵩には全く芽を驚かすのである。|(印画の複製を禁ず)//

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