ajiataikan014
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嘉定の大佛//四川省//嘉定の大仏 (四川省)//凌雲山は嘉定城、泯江、大渡江を瞰下する景勝の名山である。山に唐代創建と云ふ凌雲寺がある。また泯を江右に俯瞰して崖上を左行すれば一小亭が岩角に建つてゐて、その眞下に巨大な一磨崖があり彌勒の佛像が刻してあるこの寫眞はその彌勒佛であるが蜀人はこれを嘉定の大佛と呼んでゐる。吳船錄には「唐周元年間僧海通始鑒山為彌勒佛像以鎭之高三百六十丈頂圍十尺目廣二丈為樓十三層自頭面以及其足極天下佛像之大兩耳猶以木為之佛是去江數步」故に地上に立つて眺めてもその一部しか見ることが出來ない、若しこの全像を見んとすれば佛頭灘と云ふ泯江と大渡江の合流する急潭に舟を浮べねばならぬが、民船では容易に近づくことは出來ない。|(印畫の複製を禁ず)//凌雲山は嘉定城、泯江、大渡江を瞰下する景勝の名山である。山に唐代創建と云ふ凌雲寺がある。また泯を江右に俯瞰して崖上を左行すれば一小亭が岩角に建つてゐて、その真下に巨大な一磨崖があり弥勒の仏像が刻してあるこの写真はその弥勒仏であるが蜀人はこれを嘉定の大仏と呼んでゐる。呉船録には「唐周元年間僧海通始鑒山為弥勒仏像以鎮之高三百六十丈頂囲十尺目広二丈為楼十三層自頭面以及其足極天下仏像之大両耳猶以木為之仏是去江数歩」故に地上に立つて眺めてもその一部しか見ることが出来ない、若しこの全像を見んとすれば仏頭灘と云ふ泯江と大渡江の合流する急潭に舟を浮べねばならぬが、民船では容易に近づくことは出来ない。|(印画の複製を禁ず)//

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