ajiataikan015
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太廟の石段//北京//太廟の石段 (北京)//太廟の石の階段は瑞雲と龍の彫刻で出來てゐる。その昔皇帝親祭の際品三位以上の臣のみがこの石の階段の通行を許されたものである。歷朝の大臣宰相が、衣冠束帶に木履を穿いて眞面目な顏をしてこの石段を轉ばぬやうに用心して登る時の顏を想像すれば、苦笑しながらそこにまた、祭典の意義が如何に重大であつたか偲ぶことが出來る。//太廟の石の階段は瑞雲と竜の彫刻で出来てゐる。その昔皇帝親祭の際品三位以上の臣のみがこの石の階段の通行を許されたものである。歴朝の大臣宰相が、衣冠束帯に木履を穿いて真面目な顔をしてこの石段を転ばぬやうに用心して登る時の顔を想像すれば、苦笑しながらそこにまた、祭典の意義が如何に重大であつたか偲ぶことが出来る。//

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