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研究・調査活動ー調査・交流報告

2012年冬期・上海出張

【期間】2012年1月9日〜2012年1月17日

【地域】中華人民共和国上海市

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
 復旦大学で開催された、復旦大学・ハーバードイェンチン研究所共催トレーニングプログラムHistorical Materials and Methods: The New Horizon for Research on 1950s Chinaに参加した。
 1月10日から16日までの7日間、朝9時から夜9時まで、英語・中国語による講義、演習が行われた。エリザベス・ペリー等英語圏の代表的な研究者5名、中国側は8名の研究者が講師であった。
 講義・討論では、(1)オーラルヒストリーを取材する過程での困難や倫理的問題をどう考えるか、(2)自分の研究からの、農村調査時での実践的アドバイス、(3)中国での50年代史研究の研究・資料状況、(4)公開資料だけでどこまで研究できるか、(5)日本の研究状況の紹介、(6)共産党の統治手法における1950年代と現在の中国の類似点、(7)1950年代史研究における英語圏の社会学・政治学・ポストコロニアル理論の紹介とそれを応用した比較研究の展望、などの問題が取り扱われた。
 演習では、档案(公文書)の読解方法、公文書の表現にみられるバイアスについてのディスカッションが行われた。また16日午前はフィールド・トリップということで、上海市内にある楊浦区档案館を見学した。档案館では利用方法や档案の処理業務について解説を受けた。16日午後は、16名のトレーニーから、自分の研究についての英語によるプレゼンテーションが行われた。

2011年冬期・香港出張

【期間】2011年12月21日〜2012年1月6日

【地域】中華人民共和国広東省・香港特別行政区等

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
 香港公共図書館等で資料調査を行った。

2011年夏期・上海出張

【期間】2011年9月10日〜2011年9月15日

【地域】中華人民共和国上海市

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
 現在、東洋文庫現代中国研究資料室の研究事業の一環として、清末の崇明島出身の紳士、王清穆という人物の日記の講読会を開催している。日記は毛筆で書かれ、ところどころ判読不可能な文字があるものの、約25年にわたって断続的に記述が続いており、民国初期から日中戦争時期までの、崇明島や上海、江蘇浙江地域の現地の状況がわかり、また王の人的ネットワークから当時の中央—地方関係の一端までもがわかる超一級の資料である。
 この日記は佐藤仁史氏(一橋大学大学院社会学研究科准教授)が上海図書館で発見したものであり、現代中国研究資料室の開設に先立つ2006年から読書会はスタートしている。この5年もの間、読書会は継続的に続けてきたものの、実際に王の出身地・居住した崇明島は訪問していないため、読書会のメンバーで現地を視察し、あわせて関係する資料を蒐集しようという話が持ち上がり、今回の出張に至った。なお、読書会の他のメンバーは自分の研究経費などで参加した。

 9月11日の朝、上海の宝楊碼頭からフェリーに搭乗し、約40分後崇明島の南門港に上陸した。南門港から集合地の崇明学宮に徒歩で歩き、11時過ぎに到着した。町のほぼ真ん中にある。崇明学宮の建物の保存は良好であり、中に崇明博物館が設置され、崇明島の歴史(移住の歴史)、名人(王清穆などの紹介)、民俗陳列、古船の展示がある。その後、タクシーで寿安寺に移動し、約10分で到着した。町から少し離れたところにある。日曜日にも係わらず、参拝客が少ない。敷地は広く、新しく立てられた立派な仏閣が多い。工事中のものもある。寄贈者の名前がかいてあり、中にはミャンマー華僑の名前も見られる。現存の寿安寺は1983年に修復されたとされている。寿安寺の見学の後、隣にある金鳌山公園に赴いた。公園のなかの一番高い山の下に国民政府時期に建てられた「抗冦英雄唐一岑」の記念碑が現存している。
 15時半ごろ、タクシーで王清穆の出身地である堡鎮へ向かった。約40分で到着し、その後また地元のタクシーに乗り、堡西村に赴いた。堡西村の村人に尋ねたところ、王清穆が地元では有名な人物であるが、堡西村ではなく隣の村に住んでいたと聞き、隣の財貿村に移動した。南横引河という川を渡り、川沿いに住んでいる村人に尋ねると、王清穆はここに住んでいたが、故居はもう存在せず、財貿村998番地は倉庫になっているという。倉庫は南横引河の橋を渡ったところにあり、倉庫の管理員らしい人に確かめると王清穆が確かにここに住んでいたが、1949年以後倉庫になってしまったという。17時に堡鎮からバスで上海市内に戻った。
 12日以降は、上海図書館で関係資料の調査・収集を行った。

2011年夏期・北京出張

【期間】2011年8月28日〜2011年9月4日

【地域】中華人民共和国北京市

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
 清華大学が創立100周年記念事業の一環として開催した国際シンポジウム「2011年数字出版・数字図書館国際研討会」(2011年デジタル出版・デジタル図書館国際シンポジウム)より招請を受けたため、同シンポジウムへ出席し、研究発表等を行った。なお、日本からの報告ははじめてとのことであり、出張者が大会で報告した他、島田貴史(慶應義塾大学理工学メディアセンター)氏が分科会で報告を行った。出張者の発表のなかでは、日本におけるアジア歴史資料のデジタル化の取り組みについて紹介を行い、大きな反響を呼んだ。本シンポジウムの特色は図書館や研究機関ばかりでなく、商業出版社やデータベース開発・運営会社も参加していたことにあり、図書館等は各図書館でのデジタル化の取り組みを紹介するなか、同方知網などは、「雲出版+雲服務+雲数図」(クラウド出版+クラウドサービス+クラウド電子図書館)プラットフォームについての発表などを行っていた。

 また参加者も、中国はもちろんのこと、韓国、台湾、アメリカ、オーストラリア、オランダ、チェコなど各国から参加しており、非常に大規模なものであった。 またシンポジウム中、各国の司書等との交流を深めた。個人的には、昨年11月に台北で行われた「第八次中文文献資源共建共享合作会議(The 8th Conference on Cooperative Development and Sharing of Chinese Resources)」でできた知り合いに再会できたのは大きな喜びであり、日本の中国関係専門司書も、こうした場にどんどん参加し、人的ネットワーキングを形成するべきであるとの念をいっそう強くした。
 また、シンポジウム終了後、エクスカーションとして、北京大学図書館・清華大学図書館、北京ブックフェア、データベース開発会社である同方知網等の視察を行った。特に北京ブックフェアは参加者の増加から、今年より空港近くの展示場に移って開催しており、またデジタル関係のブースも1/4近くあり、中国でのデジタル出版が盛んであることを示していた。

2011年夏期・蘇州出張

【期間】2011年8月1日〜2011年8月10日

【地域】中華人民共和国上海市・蘇州市

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
 中国社会科学院近代史研究所(Chinese Academy of Social Science, Institute of Modern History)・蘇州大学が共催し、江蘇省蘇州市で開かれた国際シンポジウム「第四届中国近代社会史国際学術研討会 近代中国的社会保障与区域社会」(第四回中国近代社会史国際学術シンポジウム 近代中国の社会保障と地域社会)より招請を受けたため、同シンポジウムへ出席し、研究発表、セッションの司会等を行った。また中国・アメリカ・日本の学者等との交流を深めた。また、日本から蘇州への直行便が無いため、上海を経由地とし、併せて上海の上海図書館等で資料調査を行った。

2011年春期・上海出張

【期間】2011年6月21日〜2011年6月29日

【地域】中華人民共和国上海市

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
 上海図書館及び上海市档案館で資料調査を行った。

2010年度における調査・交流活動

報告はこちらをご覧ください。

2009年度における調査・交流活動

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2008年度における調査・交流活動

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2007年度における調査・交流活動

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