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現代中国研究資料室について
研究・調査活動
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研究・調査活動ー調査・交流報告

清史編纂プロジェクト研究員との交流

    中華人民共和国の国家清史編纂プロジェクトの史料調査のため来日中の、駱宝善(広州市社会科学院)氏と、劉路生(広東省社会科学院歴史研究所)氏が、2008年3月12日に当資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、書庫見学、日本所蔵の袁世凱関係一次資料についての意見交換などを行いました。

南開大学・候傑教授の訪問

    2008年2月25日に南開大学歴史学院の候傑教授が当資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、書庫見学、意見交換などを行いました。

国際日本文化研究センター・資料課との交流

    2008年2月13日に国際日本文化研究センター・資料課の職員3名(松田、井上、坪井各氏)の方が当資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、現代中国資料の収集と配架、利用者への提供方法などについて意見交換などを行い、東洋文庫の書庫見学を実施しました。

中央研究院近代史研究所との交流

    2008年2月3日に当資料室主催国際シンポジウムで招聘した中央研究院近代史研究所の黄克武研究員・張哲嘉副研究員が翌2月4日に、当資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、東洋文庫の書庫見学を実施しました。

2008年冬期・韓国出張

【期間】2008年1月4日〜2008年1月6日

【地域】大韓民国ソウル市

【出張者】高田幸男(明治大学/東洋文庫)

【概要】
    2008年1月4日、羽田空港より金浦空港経由で韓国ソウル市に入る。宿泊先である延世大学校商南経営院に到着後、日韓中国近現代史研究者交流会韓国側事務局の案内で、他の日本人参加者とともにソウル大学校奎章閣へ行き見学する。奎章閣は朝鮮王朝の帝室図書を継承する図書館で、韓国語本のほか、朝鮮王朝が購入した中国本・近代中国雑誌類、日本の朝鮮総督府が収集した書籍類なども所蔵する。書庫および展示室を見学したのち、ソウル大学校の中国史研究者と交流を行った。

    1月5日、終日、日韓中国近現代史研究者交流会に参加した。4つのセッションで計日韓各4名ずつが中国語で学術報告をおこなう交流会である。第4セッションの司会を務めたのち、総合討論において、資料情報の公開の重要性について発言、議論を行う。1月6日、大院君も暮らした雲峴宮、ソウル歴史博物館、および中央博物館を見学したのち、金浦空港より帰国した。

四川大学・楊天宏教授の訪問

    2007年11月6日に四川大学歴史文化学院の楊天宏教授が当資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、日本における歴史資料のデジタル化についてのレクチャー、意見交換などを行いました。

中国社会科学院経済研究所との交流

    2007年10月19日に中国社会科学院経済研究所の研究員4名(武力、林剛、徐青建、封越建各氏)が本資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、東洋文庫書庫見学のほか、意見交換を行いました。

上海社会科学院歴史研究所との交流

    2007年10月1日に上海社会科学院歴史研究所・葛濤副研究員が本資料室を訪問しました。現代中国地域研究プログラム及び当資料室の紹介、意見交換を行いました。

2007年夏期・無錫調査

【期間】2007年8月29日〜2007年9月2日

【地域】中華人民共和国上海市及び江蘇省無錫市

【出張者】大澤肇(人間文化研究機構/東洋文庫)

【概要】
    本出張では、中華人民共和国江蘇省無錫市の図書館及び档案館を訪問し、また無錫・上海において資料調査を行った。今回の出張の目的は、現在の中華人民共和国において、省の下の市レベル行政機構での資料保存・公開・出版状況を確認することと、交流を持つことであり、基本的にその目的は達成できたといえる。なお、無錫においては、高田幸男氏を代表とする科研費プロジェクトの資料調査に同行する形で調査を行った。以下では、特に収穫の多いと感じられた31日の調査について、その概要を記す。

    8月31日午前には、無錫市図書館を訪問し、主に地方出版物の所蔵状態について調査を行った。その結果は以下の通りである。
・無錫市図書館には、清末・民国時期・日中戦争時期・中華人民共和国時期を通して、無錫地域の地方文献がまとまった形で保存され、閲覧に供されていることを確認した。特に複数の地方新聞がまとまった形で所蔵されていることが判明した。
・上述の、清末から民国初期にかけての地方文献は、デジタルカメラによる撮影が可能である(但し料金が徴収される)。
・新聞については目録があるが、コピー及びデジタルカメラによる撮影は許可されなかった。また雑誌については目録が無いとのことであった。
・民国時期に活躍した無錫出身の実業家、栄一族の蔵書を管理しており、その目録も存在するとのことであった。

    同日午後には無錫市档案館を訪問した。現在無錫市档案館は新館建設に伴い休館中であったため、所蔵状況や実際に档案についての請求閲覧はできなかったが、館長である湯可可氏と45分ほど会談することができた。会談の主な内容は以下の通りである。
・無錫市档案館は、現在図書館の隣に新館を建設中で、今年末に開館する予定である。新館には博物館なども入った複合文化学習施設になる予定である。
・旧国有企業の民営化に伴う公文書の散逸を防ぐために、現在「無錫民族工商業档案館」を建設中であり、来年中に開館予定である。このような経済档案を専門とした档案館は、中国ではほとんど例が無く、蘇州市に次ぐ2番目のものである。
・無錫市档案館に所蔵されている档案(文書)のほとんどは1945年以降のものであり、それ以前のものは極端に少ない。これは日中戦争の影響もあるが、はっきりした理由は不明である。
・無錫市档案館では、目録の電子化を進めており、イントラネットで検索が可能である。インターネットでも一部可能であるとのこと。

    また、湯氏から無錫市档案館の出版物である『無錫档案』誌等の寄贈を受け、今後東洋文庫と交流を深めていくことで双方合意に達した。

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